空間系エフェクト記事5つ目。今回はフェイザーの登場。
フランジャーと似た効果を持つフェイザーだけどちゃんと違いがあるのでみていこっか。
フェイザーとは?
まず聞いてみましょう。
ギターにフェイザーのエフェクトをかけました。
元の音
[audio src="http://aria869.sakura.ne.jp/blog/Effect/phaser/noefect_gt.mp3" /]フェイザーのかかった音
[audio src="http://aria869.sakura.ne.jp/blog/Effect/phaser/phase_gt.mp3" /]ふわふわした音色だねえ。
フランジャーに確かに似ている。
フェイザーとフランジャーは構造が違います。
フランジャーはディレイ音を作り、
ディレイ音にうねりを加えて元の音とミックスされる。
フェイザーは元の音の位相をずらし、
ずれた音に変化をかけて元の音とミックスされる。
位相とは?
音は波形で表されます。
その波形の場所を位相と言います。
位相をずらすということは
元の音が描く波形の位置から
ずらして音を鳴らしていること。
青の線が元の音の波形の場所。
この波形をずらしたのが緑の線の部分。
ずらした緑の先に変化を加えることで
フェイザーのうねりは作られるんだよ。
ずらすという表現をしてるけど、
元の音の位相をまるっきり
逆にすることも出来たりする。
池に空の風景が写ったみたいに
あべこべの動きを作るのでこれも面白い。
これはできる製品とできない製品があるので注意。
主な使い所はギターのカッティングフレーズなど。
とくにジャズのような
お洒落なコードを多用する
カッティングなんかハマるよね。
効果がフランジャーより穏やかなのも特徴です。
コーラス、フランジャー、フェイザーを並べると
コーラス<<フェイザー<<<フランジャー
という感じ。
過激にした場合はこのとおりでは無いですが
ある程度の目安にしてください。
あ、過激にかけると音の粒が
丸くなりこもった感じになるよ。
やり過ぎると何を演奏しているのかわからないことも・・・。
そこは聞きながら調節してねー。
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フェイザーのパラメータ
フランジャーとかなり似てる。
というか基本的に覚えるのはほぼ同じ。
Rate
レイトと読む。別表記ではspeedと表示されている場合も。レイトは音のうねる速さを調節するよ。
レイトを大きくするとうねりが早くなるから激しいフェイザーになるね。
Depth
デプスって読むよ。コーラスと同じでエフェクト効果の深さを調節します。
当然デプスを大きくすると深くエフェクトがかかります。
Feedback
フィードバックと読む。コーラスにはなかったね。
フィードバックは
フェイザーの癖、あるいはエグさを調節します。
フィードバックが大きいと音の変化がエグくなります。フィードバックの有る無しがコーラスとの違いを作っています。
Mix
エフェクト無しの音とエフェクト音のバランス調節に使うよ。
ここは好みですね。曲に合うよう調節してみよう。この他にLFOが付いてたり、変化をつける周波数をピンポイントで調整できる製品もある。
この辺は操作してフェイザーに慣れてからでも十分なので今は気にしない。
とにかくエフェクトはいじってみるのが一番大事!
今回はここまで。お疲れ様でした。